2018年10月1日更新 

【バイオエナジー見学】

 

バスを降りると、上空には地上すれすれを飛ぶ飛行機。対岸が羽田飛行場という立地を体感しました。生ごみのリサイクル工場という事で、かなり臭うのでは?と予想していましたが、多少の臭いはありましたが、生ごみの腐ったような臭いはしません。

 

 

 

最初に会社や工場の概要、生ごみ処理の現状などにつき、ビデオを見たり、

説明を受けました。この会社はリサイクル大手企業3社が共同で立ち上げた

ものです。主に食品工場など企業から食品残渣を受け入れているとのことで

した。 普通食品残渣は焼却処分されることが多いのですが、生ごみは水分

が多く、燃焼効率が悪いうえ、燃やせば二酸化炭素を発生させてしまいます。

 

 この工場ではバイオマス(生物資源)を焼却する代わりに発酵させ、ガスや電気を作っています。

 

 

 

13年目を迎えるこの工場は、電気は1日24000KW/時、2400世帯分、ガスは2400KW2000世帯分を現在作っているそうです。

 

 

 

バイオマスを電気やガスに変える技術などについてコンサルタント業務もしているとのことでした。

 

工場見学では、ゴミをのせたトラックが次々とやってきて、ゴミを捨てていくのを見ることができました。

 

 

 

       
   
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


  リサイクルの仕組みを説明    この建屋にトラックがどんどん入っていく

 

 

 

       
 
   
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


           ゴミをのせたトラック      食べられそうなパンやお弁当がいっぱい

 

ゴミが入っているのに、意外と臭くない

 

 

 

城南島という埋立地、しかもエコタウン内なので、周辺住民に気を使うことなく工場を稼働できるのに、臭いが出ないような工夫がなされていました。 ビニールも一緒で大丈夫とのこと。 撹拌中に風を当てビニールは飛ばされるそうです。 それでも、効率よくリサイクルするためには、なるべく食品以外のものは入れないほうがよいのだろうなと思いました。

 

 

 

 

 

 

           
 
   
     
 
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


作られたガスが溜められています  発電のタービン、音が大きい  メタンガスタンク

 

                                オーストリア製。

 

                                押すとぷよぷよとやわらかい


 

 

【ランチタイム】

 

テレコムセンターに移動。20階の展望室は貸切!

 

おいしいお弁当と素晴らしい眺望を楽しみました。

 

 

 

 

 

[(株)リーテム]

 

 

 

 
 

 


普段は尺八奏者をなさっている工藤さんから、ビデオを見た後、会社の概要やリサイクルについて簡単な話があり、工場を見学、その後もう一度工藤さんの環境に対する熱い話などを伺い、工場を後にしました。

 

 

 

 この会社は金属リサイクルを行っており、茨城と東京に工場があります。 茨城は敷地が広いので、大きな廃材の処理をしているそうで、新幹線が運ばれてきたこともあるそうです。 東京は比較的小さな金属ゴミを分別しているそうです。 分別は手作業で行われています。

 

 

 

       
   
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


小型家電もここに届き、オリンピックのメダル用金属も取り出しているそうです。 工場ではコピー機が大量に運び込まれていて、一つ一つ手作業で解体していました。

 

 

 

 金属は有限の資源であること、それを採掘する人たちが亜鉛中毒になってしまったり、金は1トンの後席からたった3グラムしか取れないこと、その仕事をコンゴ共和国では男性は既に亜鉛中毒になってしまったので、子どもや女性が行っていること、日本は都市鉱山の埋蔵量が世界一だという事、はては地球温暖化がストップしないと2025年までに気温が下がっていないと取り返しがつかなくなることなど、工藤さんが、熱く語ってくれました。


 

 

【感想】

 

ゴミの問題、リサイクルの問題はまさに消費者として真剣に取り組まなければならないことです。 リサイクルの技術をもっと上げてもらい、電気などに変える有効利用も期待したいところですが、やはり、買い過ぎない、作りすぎないなどはじめからゴミの素をつくらないことが一番大切だと思いました。 多くの消費者の方に、ゴミをやりださない努力をするという意識を持っていただきたいです。

 

 

 

また、スーパーエコタウンは財政が豊かな東京都だからこそできる事業だなと感じました。 リサイクルにもお金はかかりますし、だれも家のそばにリサイクル工場は立ってほしくありません。

 

 

 

環境問題は時にはお金を生み出す経済の問題になります。お金儲けに環境問題を使われないように、そして地球に生きる一人の人として、責任ある消費行動をしたいと思います。

 

 

 

2018年1月22日更新

「上尾の食品工場を見に行こう!」

井上スパイス・ヤマキ食品見学

 

井上スパイスではカレーのルーを作っているところなどを見学しました。カレーのルーの黄色は奄美産のウコンを使用していること、トマトがうまみとして使われていること、そして、人工的な調味料や保存料など使わずに、丁寧に作られていることなどを説明していただきました。 だから、大量生産している大手の食品会社のルーのように一般のスーパーでは井上スパイスのカレールーは買えないことも知りました。 ラードなど肉のうまみを使用していない野菜だけのルーはベジタリアンの方が自然食品店で購入していること、最近ではイスラム教の方のためにハラル認証の付いたルーも作っていました。 こんなにおいしいルーや日本人の好みに合わせたスパイスを身近で買えることはラッキーです。

 

ヤマキ食品は圧縮法で菜種油などを搾っている工場です。使い込まれた機械で、熟練の職人の方が働いていました。工場内は菜種の香ばしい匂いが!ほとんどの油が有機溶剤を使って抽出されて搾られている中、こんなに近くで、丁寧に圧縮して油を搾っている工場があることは驚きでした。もちろんこちらもスーパーでは買えない貴重な油。メンバーは丁寧に作られた菜種油を購入して帰りました。